パラレルキャリアとは?
今や終身雇用制はなくなり、転職や副業などのキャリアプランが当たり前の時代になりました。
今回は、パラレルキャリアについてとそのメリットを紹介します。
そもそもパラレルキャリアとはなんでしょうか?
聞きなれない方もいるかとは思いますが、端的に言えば「ひとつの企業だけに属さず、複数の会社で同時並行で働く」ことです。
もともとはドラッカーの『明日を支配するもの』にて提唱された働き方で、本業以外の仕事やボランティア活動に参加することを意味します。
パラレルキャリアには以下のようなメリットがあります。
2足以上の草鞋を履くことで時間の生産性が上がる
出来る限りの時間をひとつのことに注いでいる人より、複数の仕事や役割を同時にこなしていかなければならない人のほうが生産性が高い・成果物の質が高いといったことは珍しくはないはずです。
例えば、学生でも学業だけ取り組んでいる子と学業に加えてサークル、部活、アルバイトをしてきた子どちらの方が生産性が高いでしょうか。
パラレルキャリアによって、
複数のプロジェクトや活動を並行させていくことで、時間が足りなくなる
↓
タイムマネジメント、時間の有効活用をする
↓
通常よりも短い時間で成果が出る
↓
残った時間でまた違うことができる
という好循環が生まれます。
生産性を上げるための方法はさまざまありますが、やはり時間の管理は一番大きいところです。整理整頓も他者にアウトソーシングすることも、すべての方法は時間を短縮することに行き着きます。
ということで、パラレルキャリアはトータルで生産性を上げるメリットがあります。
続けられる仕事が見つかる
「好きなことを仕事に」というワードが飛び交っていますが、好き嫌いはともかく「私がやらないと」と思える、挑戦し続けられる、今の自分にできる仕事を選ぶのもアプローチとして良いのかもしれません。
好き嫌いで選んだ仕事が続けばいいですが、判断基準的にはブレやすいところです。
また、世の中から必要とされなくなる仕事、単価が下がる仕事などを排除しつつ、仕事の選択肢が広がるのがパラレルキャリアのメリットのひとつです。
社会的人間として自己実現ができる
パラレルキャリアで複数の企業組織やボランティアグループに属することで、社会貢献をしつつ、自己もそれを意識することで社会の中で自己実現を形成することができます。
言い換えれば視野が広くなり、自分に一番近い環境だけでなく、その周りにも目が向くようになります。
知的生産性がアップする
堀 正岳の『知的生活の設計』によると、これからの時代はさまざまな事象を組み合わせて、その人独自の文脈を作っていくことが重要だといいます。
オリジナルの知的生産=情報の掛け合わせ、組み合わせにより、自分だけの武器が出来上がっていきます。
パラレルキャリアの働き方では、1つの組織に属するだけでは得られない情報やリソースを得ることができます。それだけ他の人にはない知的生産とその成果物を武器として手に入れることができます。
副業と複業
パラレルキャリア=副業、と捉えているネットメディアもありますが、パラレルキャリアはどちらかというと”複業”ではないでしょうか。
時間対労働で働くことも副業には含まれます。本業・副業とどうしても割り切って考えてしまい、どちらも併行して比重を保ったまま継続していくことはなかなか難しいことです。
本業に結び着くような副業、あるいは「どれも本業」が複業としての働き方といえます。
ビジョンを叶える働き方
具体的な仕事内容や職種ではなくビジョンに合致した仕事や環境を選ぶことで、好き嫌いやできるできないといった判断基準ではなく、やりたいことに合うか合わないかで仕事を選ぶことができます。
パラレルキャリアの働き方で、自分のビジョンによりコミットしたキャリアプランを構築・実現しましょう。