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2020.05.29

【ディジタルデバイド】子育て・教育のデジタル化…大人やオフイクができること【情報格差】

コラム

コロナ格差、急速なデジタル化、デジタル格差。
今の時代の貧困は、所得ではなく情報の差ともいわれています。

今までにないスピードで世界的に変化している中、

  • 私たち親が子どもに対してできること
  • オフイクが取り組むこと

についてお伝えします。

ディジタルディバイド、情報格差って?

端的に言うとネット活用の格差です。
デジタル格差・情報格差ともいわれ、ネットが使える人・使えない人に得られる情報の差が出てしまう問題です。

ディジタルデバイドは、物理的な問題と使い手の考え方の問題に大きく分けられるといえます。

1.物理的な問題

たとえば学校のオンライン授業が分かりやすい例で、家庭でネット環境がないと、まず授業を受けるライフラインを準備するところからスタートしなければなりません。

まず機器を買うお金が必要、Amazonに登録していたとしてワンクリックで買えたとしても、そして1日で届いたとしても、そこから機器の設定で一苦労、やっとオンライン授業にたどりついたころにはへとへと・・・なんて苦労も想像できます。

またテレワークのスタート段階でかなり苦労した方もいらっしゃるでしょう。

デジタルネイティブには簡単かもしれませんが、使い慣れない方はまず基本からやっていかないと仕事のスタート地点に立つのに何日もかかる、ということも考えられます。

また、デジタル環境が整っていても、それを十分使いこなすためのリソースが十分でないケースもあります。
当たり前にPCを使っている人なら情報にアクセスすることにも慣れているでしょうが、スマホだけで過ごしてきた人にとってはPCの使用はハードルがあるでしょう。

2.使い手の考え方の問題

ネットで本当にたくさんのことができ、むしろできないことはないのでは?と思うこともしばしばあります。
しかし「新しいサービスを使うのが面倒」「始めても使えない・続かないと思う」といった考え方が、情報格差の原因にもなっています。

子育てなど、別にやることがあって本当に時間がない場合は使えなくても本当に仕方ないと思います。子育ては物理的な問題ですから。

ただ時間的余裕・もしくはタイムマネジメントの余地があり、また改善の連続ともいえる組織に属する社会人であれば、情報格差は個人の考え方の問題だと指摘できます。

ZOOM、Googleサービス、各種SNS、使いこなせてますか?

一人ひとりちがった教育を

また、全員一律の考え方がネックになっていることも指摘できます。

これだけ多様な生き方がある今、全員一律の教育には無理があります。
全員が同じ既存の枠組みの中で動くことが良しとされてきた、これまでの時代はよかったかもしれません。

オフイクでも導入中のモンテッソーリ教育を受けた、Googleのラリー・ペイジはこう言っています。

「ルールや慣例にとらわれず、自発的に行動し、世界で起きていることに関心を持つあのトレーニング」が、後の自らの仕事に対する姿勢に影響していると認めている。

引用:
アルファベットCEOを退任…… グーグルの生みの親、ラリー・ペイジの華麗なる半生 | Business Insider Japan

子どもに対してできること

1.物理的な問題に対してできること

●デジタル100%を目指さない

デジタル・アナログどちらも残っていっていいと思います。

またリアルな経験をたくさんさせてあげることが、大人になったとき生き抜く力になると思います。いろいろな世界があるということに気付けると、狭い世界で行き詰ったときにも環境を変えたり解決方法を探したり、前向きに生きることができます。

●デジタルがないところでも学べるような環境の整備

どこでもオンライン状態は近い将来実現できるかもしれませんが、それは必ず善とはいえません。

学ぶための方法がネックになっているのであれば、その方法にとらわれず学べる方法を模索しなければなりません。

2.使い手の考え方の問題に対してできること

ネットが使える環境がすでに整っているのであれば、大人が率先してフル活用していきましょう。

●デジタルネイティブに育てていく

プログラミングの早期学習を、と言われますが、プログラミングの前にまずは機器を使いこなせる準備が必要です。

新しいサービスにどんどん手を出して、トライアンドエラーを気軽にできる習慣を早いうちから身につけておきましょう。

大人がやること

1.物理的な問題に対してできること

●格差を「当たり前」にしない

「当たり前」という単語は見かけは正しそうに見えながら、薄っぺらくて便利で使い方によっては時に暴力的な言葉です。

今回のコロナで「当たり前は当たり前ではない」ということが以前よりも認識されてはいますが、コロナ前でもそれは同じことで、これからも同じことです。
ただ「あたりまえ」の変化スピードが速くなっています。

ネット環境があって「当たり前」という狭い世界や価値観で縛らないこと。
格差がある状況をどう解決していくかを考えて行動していきます。

2.使い手の考え方の問題に対してできること

●子ども以上に新しいことを学び、新しいシステムやサービスに順応していく

大人ももっとデジタルネイティブになろうとするべきでしょう。

勉強していない大人が子どもに勉強しなさいという説得力のなさ。
「いやいやでも~」と新しいことを学ぶのを拒否する大人が同じような子どもを育ててしまう可能性は否定できません。

参考記事:
「チャンスなのに…」公立のオンライン授業、普及への壁

オフイクでも新しい情報をどんどん取り入れていきますし、またそれを皆様にご紹介・使用サポートなど何かしらの形にしていきます。

●デジタルに頼りすぎない

サバイバル精神を鍛えましょう。
もしコロナ禍でネットがなかったら…?昔のペスト流行のようになっていたかもしれません。

便利だから不便になることもあります。
デジタルに頼りつつ頼りすぎないサバイバルなスキルを身につけていきたいものです。

情報格差に対してオフイクが取り組むこと

1.物理的な問題に対して取り組むこと

●ネットのできる働く環境を整える

お仕事に集中できれば、さらに収入を得やすくなり、究極には少子化の解決にもつながると思います。
働く場の環境整備、場づくりの考え方をより拡げていきます。

●情報へのアクセス方法・内容の改善

ネットありきでない情報共有、コミュニケーションによる情報の交換を大切にします。

2.使い手の考え方の問題に対してできること

●目標や課題の解決に向かってまっすぐ動ける人を育む

モンテッソーリ教育を導入し、自分で学ぶことを選択でき、ものごとを解決しゴールを諦めない人間を育むことを目標としています。

課題や問題に対して、他人事ではなく、自分事として解決しようと動くことは、運営組織全体で徹底していることです。

●積極的なシステムやテックの導入

より効率化、新サービス・システムの導入を進めています。
使えるシステムやテクノロジーは積極的に使っていきます。

●デジタルだけに頼らない教育、保育

モンテッソーリ教育では実際の道具などリアルなリソースがキーです。

またオフイクには園庭はありませんが、お散歩や子どもと保育士以外の大人とのコミュニケーションなども、リアルな体験として取り入れています。

もちろんオンラインでのサービス向上も目指しています。

オンライン・オフラインを行き来した学び・コミュニケーションの場として、情報格差の問題解決につなげていきます。